転職してみたけど、やっぱり前の会社に戻りたい...
誰かに無理やり転職させられたのであれば後悔してもしかたありませんが、自分の意志で転職したにもかかわらず、前の会社に戻りたいと後悔してしまうこともありますよね。
この記事の内容
- 前の会社に戻りたいと後悔する理由
- 前の会社に戻ったらどうなるか、脳科学的予想
- 前の会社に戻りたいと後悔したときの解決策
転職してから前の会社に戻りたいと後悔する理由
思い出すと...
・もうこんな会社じゃやってられない
・もっと成長できる仕事がしたい
・頑張りに応じた給料が欲しい
人生をより良いものにするために転職したはずなのに、以前の会社に戻りたいと思ってしまう理由はただひとつ。
後悔する理由
今が幸せじゃないから
ひどいことを言ってしまっているような感じがしますが、現時点が幸せであれば、どんなに雑な選択をしても、過去の自分を褒めたたえます。
一方で、今が辛いなら、どんなに検討を重ねた選択だったとしても、過去の自分を責めてしまいます。
重要
- 現時点が幸せ→過去の選択を肯定する
- 現時点に不満→過去の選択を否定してしまう
たとえば...
創業して大企業にまで成長させた社長がいるとしましょう。
彼は、地元の市民会館で講演することになりました。
僕は、裸一貫で今の会社を立ち上げましたが、ここまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。商品が全く売れずに、収入もなくてティッシュや段ボールを食べていた時期もありました。だけど、粘り強く続けたからこそ、今の僕があります。
よくありそうな苦労話ですが、成功したからこそ「起業」という選択を肯定しています。
もしも、今は借金まみれで、雑草やトイレットペーパーを食べているなら、「起業なんてせずに、普通に働いておけばよかった...」と「起業」という選択を否定するに違いありません。
私が言いたいことは、「あなたが今の会社に転職した選択自体は、まだ、間違っていたとは言い切れませんよ」ということです。これから幸せを掴みとれれば、必ず「転職」という選択は肯定されますから。
転職してから戻りたいと後悔して、前の会社に戻ったら...
もしも、以前働いていた会社に戻りたいという思いが強くなり、手を尽くしてなんとか、前の会社に戻れることになったとします。
その場合...
またまた後悔してしまう可能性が高い!
なぜなら、当時なにかしらの不満があって転職したわけですから、その不満が再燃してしまう可能性は大いにあります。
いろいろ反論はあると思いますが...
記憶は信頼できる記録ではなく、些細なことで常に書き換わってしまうものです。
たとえば...
学生のとき、クラスメイト数人でA先生のモノマネをしているところを、A先生に見られて、ものすごく気まずい雰囲気が漂ったとします。
数年後にクラスメイトと集まって、お酒の席でその話をすると、「B先生じゃなかったっけ?」「モノマネじゃなくて悪口言ってたんじゃなかったっけ?」「その場に、お前いたっけ?」、しまいには「そんなことあった?」と言い出す人まででてきます。
記憶は簡単に書き換わってしまいます。
だから、今の会社の人間関係・給与・環境・仕事の内容への不満によって、以前の会社での不満が小さなものや無かったことに書き換わっている可能性があります。
書き換わっているかも⁉
当時:もっと効率よく働きたい!
→ヘッドハンティングされて、流れで転職しただけ
当時:単純な仕事だからつまらない
→新しいことに挑戦したくて転職しただけ
当時:あんな上司には耐えられない
→上司も丸くなったはずだから大丈夫
まず、全く不満がないなら、転職しませんからね。このまま以前働いていた会社に戻っても、またまた後悔してしまう可能性が高いと言えます。
転職してから戻りたいと後悔したときの解決策3選
もうお気づきかと思いますが、転職してから前の会社に戻りたいと後悔したときの一番の解決策は、「未来」をあなたが納得のいくものにすることです。
そのための方法を3つお伝えします。
3つの解決策
・直面している問題を解決する
・戻ってきて欲しがられるくらい成長する
・本当に望んでいる職種に転職する
解決策①:直面している問題を解決する
まずは、今の会社であなたが直面している問題の解決に取り組みましょう。
■人間関係
職場の人間関係に問題があるなら、ハラスメント関連は弁護士へ。同僚とのいざこざは上司や人事部に相談!
■給与・環境
思っていた給料より安い、こんなに残業があるなんて聞いていない、という問題は、まずは上司に相談してみましょう。あまりにも労働条件が劣悪な場合は、労働基準監督署に報告!
■仕事内容
仕事内容が簡単すぎてつまらない、または、難しすぎて嫌になるという問題は、配置換えを希望したり、声をあげて自分の仕事を調整できるように努めてみてください。
今の会社であなたが直面している問題が片付けば、気持ちは必ず変わります。
解決策②:戻ってきて欲しがられるくらい成長する
このまま、以前働いていた会社に戻ろうとしても、あなたの気持ちで少し引っかかるところはありませんか?
気持ちの引っかかり
- 「だから転職なんてやめとけって言ったじゃん」と言われそう
- 当時、かっこいいことを言って辞めたのにかっこ悪い
- 前の会社に自分の居場所がまだあるか不安
この気持ちを払拭するためにも、前の会社の人から、「どうしてもあなたに戻ってきて欲しい」と言われるくらい成長してみせてあげましょう。
たとえば...
・資格をとってレベルアップする
・違う業種のスキルを身に着ける
・今の分野のスキルを磨く
一皮むけたあなたは、きっと「なんだかんだ、転職してよかった!」と感じているに違いありません。
解決策③:本当に望んでいる職種に転職する
最後の手段、「今の会社はやっぱりなんか違う...」というときは、あなたが本当に望む職種・仕事を探してみて下さい。
なぜなら、前の章でも言ったように、以前働いていた会社に戻っても、またまた後悔してしまう可能性が高いですから。
「労働政策研究・研修機構」が2011年に改訂した職業名索引によると、日本にある職業の数は、なんと 1万7209種類。
こんなにたくさんの職業があるわけですから、あなたにピッタリの職業はこの世に必ず存在します。
まとめ
前職に戻りたいと後悔する理由
理由:今が幸せじゃないから
- 現時点が幸せ→過去の選択を肯定する
- 現時点に不満→過去の選択を否定してしまう
前の会社に戻ったらどうなるか
またまた後悔してしまう可能性が高い!
当時なにかしらの不満があって転職したわけですから、その不満が再燃してしまう可能性は大いにあります。
戻りたいと後悔したときの解決策
転職してから前の会社に戻りたいと後悔したときの一番の解決策は、「未来」をあなたが納得のいくものにすることです。
3つの解決策
・直面している問題を解決する
・戻ってきて欲しがられるくらい成長
・本当に望んでいる職種に転職する
人生をより良いものにするために、かつて「今の会社に転職する」という大きな決断をできたあなた。そんなあなただから、今抱いている後悔もきっと振り払うことができると信じています。