「職場の人間関係が合わなくて辛い」と思うのは仕方のないことだと思います。生まれて育った環境も考え方や価値観もちがう人たちが集まっているわけですから、嫌な人、合わない人、ムカつく人がいるのは当然のことなのかもしれません。
この記事で解決できるお悩み
- 仕事だけの人間関係だと“割り切る”方法
- 人間関係が嫌で辞めたいけど迷っている
- 職場の人間関係が合わないときの対処法
この記事では、職場の人間関係が合わなくて“辛い”“苦しい”という人のために、「職場の人間関係が合わない理由」→「職場の人間関係が合わないと感じている人は多い」→「職場の人間関係が合わないときは“辞める”か“割り切る”か」の流れでお届けしていきます。
結論
職場の人間関係が合わないときの対処法は「辞める」or「割り切る」の2択です。
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職場の人間関係が合わないと感じる理由
職場の人間関係が合わないことで自分を責めてしまっていませんか?もしも、そうだとしたら、その必要はありませんよ!なぜなら、職場の人間関係が合わないのには3つの理由があるからです。その理由を知れば、職場で良好な人間関係を築くほうが難しいことに気が付かれるでしょう。
合わない理由
- 関わる人を選べないから
- 生まれも育ちも違うから
- 利害関係が存在するから
職場の人間関係が合わない理由①:関わる人を選べないから
まず、職場の人間関係が合わないと感じる理由の一つ目は、関わる人を自分で選べないからです。学生のころは、気が合う人を選んで仲良くしようとすることができました。だけど、会社に入ると配属先や担当業務を会社が勝手に決めてしまうので、仕事で関わる人を自分で選ぶことはできません。
だから、「職場の人間関係が合わない」と感じてしまうのは仕方がないことなんです。人間ですから、みんなと気が合うなんてことはあり得ませんよね。
職場の人間関係が合わない理由②:生まれも育ちも違うから
次に、職場の人間関係が合わないと感じる理由の二つ目は、生まれも育ちも違うからです。親も違うし、通った学校も違う。付き合ってきた友人も違うし、教えてもらった学校の先生も違う。育ってきた環境が違いますから、当然、価値観も違ってきます。これは、ウマが合うほうが奇跡に近いのではないでしょうか。
生まれも育ちも違う人たちと同じ空間に閉じ込められているわけだから、「職場の人間関係が合わない」と感じてしまうのは当然のことだと思います。
職場の人間関係が合わない理由③:利害関係が存在するから
職場の人間関係が合わないと感じる理由の三つ目は、たとえ同僚であっても利害関係が存在するからです。「仕事でミスをすれば、他の人の仕事が増える」「自分が評価されて出世したら、他の同僚はまだ出世できない」「部下が失敗をすると、上司が責任をとることになる」いろんな形はあるにせよ、利害関係が存在しています。
利害関係が存在している間柄で、心を許すのは難しいですよね。だから、「職場の人間関係が合わない」と感じてしまうことは、ごく普通のことなんです。
職場の人間関係が合わないと感じている人は多い
「関わる人を選べない」「生まれも育ちも違う」「利害関係が存在する」ということから、職場の人間関係が合わないと感じている人はとても多いんです。職場で「良い人ばかり」「おもしろい人たち」だと感じることは奇跡のようなものでしょう。
実際に、日本労働調査組合(https://nichirou.com)の調査結果(2021年7月)では、職場の人間関係が「良好」と感じているのは3割程度にとどまっているようです。
職場の人間関係が良好だと感じている人は32.1%
毎日顔を合わせる職場の人たちとの関係が「良好」と感じているのは、約3割の人しかいなかったそうです。また、私の予想ですが、職場の人間関係で「特に気にしていない」という人は「割り切っている」人なのでしょう。
そう考えると、約7割の人が「職場の人間関係が合わない」と感じながら仕事をしていることになります。実際に、私の周りの友人や親せきにも、職場の人の悪口を言っている人が7割くらいはいますから、この数字は信用できそうです。
職場の人間関係に最もストレスを抱えているのは40代
年代別に見ると、わずかな差ですけど40代の人が職場の人間関係に最もストレスを抱えていると言えるようです。40代にもなると部下が増えたり、会社上層部の顔色をうかがう必要があったり、職場の人間関係に疲れてしまうことが多そうですね。
逆に、出世することができなくて、同世代の人たちの目が気になったり、若い社員との接し方で困ったり...いくつになっても悩みの種が尽きることはなさそうですね。
職場の人間関係を理由とした退職・転職は58.5%
実は、職場の人間関係を理由に退職・転職を考えたことがある人は、半数以上の58.5%にものぼるそうです。
冷静に考えてみると、仕事の時間は一日の大半を占めていますから、家族や友人よりも職場の人と過ごす時間のほうが多いのではないでしょうか?その人たちとの関係が「合わない」となると、必然的に退職や転職を考えてしまいますよね。
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職場の人間関係が合わないときは“辞める”か“割り切る”か。
さて、ようやく「職場の人間関係が合わないときどうしたらいいのか」という問題に向き合っていきます。結論は、“辞める”か“割り切る”かです。まずは、“割り切る”ことを試してみましょう。会社を辞めることは、その後でもできますから。
職場の人間関係が合わないときは“割り切る”
職場の人間関係が合わないときの対処法の一つ目は、仕事だけの人間関係だと“割り切る”ことです。なぜなら、職場とは会社が価値を社会に提供するために必要な労働力を、従業員から提供してもらうための場所だからです。そして、従業員は労働の対価としてお金を受け取る。冷たいようですが、ただそれだけの関係です。
職場の人間関係を割り切って、会社の利益を増やすことを念頭において仕事をしていると、“意地悪な同僚”や“サボり癖のある後輩”、“パワハラ上司”がいたとしても、「彼らは、なんて不利益なことをしているんだろう...」と大きな心で接することができるようになりますよ!
もしも、たまたまウマがあったり、気を許せたりする職場だったら、仲良くするのは大いに素敵なことだと思います。円滑なコミュニケーションは、作業効率を上げたり、利益の向上に繋がったりもしますから。だけど、気が合わない人たちと無理して仲良くする必要はありませんよということです。
職場の人間関係が合わないときは“辞める”
職場の人間関係が合わないときの対処法の二つ目は、会社を“辞める”ことです。なぜなら、職場の人間関係にストレスを抱えていると、仕事のパフォーマンスが低下してしまうからです。それに、お家に帰ってからも職場の人へのイライラや恐れが頭のなかをかけめぐって私生活にも悪い影響をおよぼしてしまいます。
総務省統計局が発表しているデータによると、日本の事業所数は約557万社(平成28年)とのことです。びっくりするくらいの数ですよね!こんなに職場があるわけですから、あなたがイキイキと働ける職場はきっと見つかりますよ。
【例外】大きい会社なら異動希望をだしてみる
職場の人間関係が合わないときの例外的な対処法は、もしあなたが働いている会社が大きい会社なら異動希望をだしてみることです。なぜなら、会社を辞めることなく職場の人をチェンジすることができるからです。会社としても、職場の人間関係を改善することは、義務みたいなものですから、聞き入れざるを得ないでしょう。
そして、異動希望をだすときは、正直に「人間関係が合わなくて困っているから」と言いましょう。もしも、嘘をついて「営業の仕事に興味があるから」「製造の仕事がやりたいから」と言ってしまうと、話に矛盾が起こって希望が通らなくなってしまうかもしれません。
それに、「人間関係が合わなくて困っている」と言っておけば、もし、異動希望が通らなかったとしても、何かしら手を尽くしてくれる可能性があります。だから、正直に伝えることが大切です!
職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法
さて、職場の人間関係が合わないときに“割り切る”という選択をしたとしましょう。そんなとき、どうやって、仕事だけの人間関係だと“割り切る”ことができるのか、その方法をお届けします。
職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法①:仕事人を演じる
まず、職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法の一つ目は、仕事人を演じることです。プライベートな自分とは分けて、仕事中は仕事に没頭する人を演じてみてください。
もしも、上司から酷いことを言われたり、同僚から嫌がらせをされたり、後輩から生意気なことを言われたりしても、それは、演じているキャラクターに対してされただけで、あなたに対してされたわけじゃなくなります。
いつも仕事のときに着ているスーツや作業着を着たら、あなたはもう仕事人です。しっかり演じ切ってみてください。
職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法②:環境を分ける
次に、職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法の二つ目は、仕事とプライベートの環境を分けることです。会社の寮に住んでいたり、会社の近くに住んでいたり、自分のプライベート空間と会社が近すぎると、気持ちを切り替えるのが難しかったりします。
おしゃれな街や自然豊かな村、にぎやかな都市部などあなたがプライベートを満喫できる環境にすることがおすすめです。引っ越しはしたくないという人は、お部屋の中を大改造して徹底的にリラックスできる空間を作り上げてみましょう。
仕事とプライベートの環境をしっかりと分けることで、仕事のときは仕事モードに切り替わって職場の人間関係なんて「仕事だけの関係」だと“割り切る”ことができるようになりますよ!
職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法③:価値を追求する
職場の人間関係が合わないときに“割り切る”方法の三つ目は、仕事の価値を追求することです。自分の働きが会社を通して社会にどんな価値を提供しているのか、会社にどれくらい貢献して利益を上げているのか、それを見つめ直してみましょう。
実は、脳の研究では次のようなことが分かっています。「利他の心」すなわち、自分のはたらきが他の人の利益となるように図ることで、脳内にオキシトシンが分泌されストレスが軽減されるそうです。
つまり、自分の仕事が「社会の役に立っている」ということを想像すれば、ストレスを減らすことができるということです。そうすれば、職場の人間関係なんて「どうだっていい」と“割り切る”ことができるようになりますよ!
それでもストレスを感じるなら職場に居続けるのは危険
もし、仕事だけの人間関係だと割り切ったとしてもストレスを感じるようなら、その職場に居続けることは危険です。それは、「ストレスが増幅される」「パフォーマンスが下がる」「大切な時間を失ってしまう」という理由からです。
危険な理由
- ストレスが増幅される
- パフォーマンスが下がる
- 大切な時間を失ってしまう
危険な理由①:ストレスが増幅される
ある大学の研究では、同じストレスを繰り返し感じるとそのストレスは増幅されていくという結果が報告されています。
たとえば...
上司から理不尽な叱られ方をしたときにストレスを「1.0」感じたとします。(※ストレスの数値は仮のものです)すると、次の日に上司からしょうもない雑用を押し付けられたら、ストレスは「1.5」や「2.0」くらい感じてしまう。そして、また次の日、自分は忙しいのに暇そうにしている上司を見ると「3.0」や「4.0」のストレスを感じてしまうようなイメージ。
一つ一つの上司の行動は、あなたの許容範囲内だったとしても、ストレスが繰り返されることで心理的ストレスは増幅されてしまうということです。
今は耐えれたとしても心理的ストレスは増幅していきますから、いつか限界をむかえてしまうことになります。心がポッキリ折れてしまう前に、新しい道を探してみることをおすすめします。
危険な理由②:パフォーマンスが下がる
アメリカ・イリノイ大学の研究では、「幸福感の高い人」は「そうでない人」よりも、生産性が31%、売り上げは37%、創造性は3倍も高い、と報告されています。
裏を返すと、「幸せに働いている人」に比べて「そうではない人」は、生産性が0.76倍、売り上げは0.73倍、創造性は0.33倍しかないということです。
仕事のパフォーマンスが下がることで、もっと職場の人間関係が悪くなったり、給料が上がらなかったり、出世することができなかったり...負のスパイラルにおちいる前に、あなたの人生を方向転換することをおすすめします。
危険な理由③:大切な時間を失ってしまう
あなたが憧れる“素敵な人”や“成功した人”は、ある日突然そうなったわけではありません。若い頃からの一日一日の積み重ねによって、素敵な人になったり、成功したりすることができているんです。
「イヤイヤ仕事をして、週末はストレス発散に浪費しながら過ごす人」と「夢中になれる仕事に没頭して、大切な仲間にかこまれて過ごす人」、10年後の二人はどちらが魅力的な人になっていると思いますか?
職場の人間関係が合わなくてイヤイヤ仕事に行く毎日は、もう終わりにしましょう。大切なあなたの時間がもったいないですよ。
まとめ:職場の人間関係が合わないなら「辞める」or「割り切る」
以上、職場の人間関係が合わないなら「辞める」or「割り切る」の2択だということをお届けしてきました。
結論は、まずは仕事だけの人間関係だと割り切ってみること。それでもストレスを感じるようであれば、会社を辞めることをおすすめします。
会社なんて星の数ほどあるわけだから、あなたにピッタリな会社はきっと見つかります。まだ出会ってないだけだから、今すぐ探してみませんか?もしも、今の職場はもう耐えられないという人は、人生の充電期間を過ごしながら考えてみるのも悪くないと思います。
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