今の仕事に納得できなくて転職したいけど、「自分は何の仕事が向いているのか」「どの仕事をすれば幸せになれるのか」分からなくなってきて転職に踏み出せない...
そんなあなたでも、幸せホルモンの性質を知れば、あなたに最適な仕事を見つけることができますよ。
この記事の内容
- やりたい仕事や給料で仕事を選んでも幸せは長続きしない
- 最適な仕事とは幸福感が長続きする仕事のこと
- そのためには幸せホルモン「オキシトシン」を重視すること
何の仕事がしたいかわからないとき、幸せホルモンの性質を知れば道が開ける
何をしたいのか、まだ分からなくても、あなたは幸せを追い求めて転職しようと思い立ったはず。
だから、幸福感が長続きする仕事を探すために、まずは、私たちが幸せを感じるときに脳内で分泌されている幸せホルモンの性質を知りましょう。
幸せホルモンの種類
- セロトニン
- ドーパミン
- オキシトシン
種類①:セロトニンの性質
これは、「安心」や「やすらぎ」をもたらしてくれる物質です。セロトニンには、感情が大きく揺さぶられた後や痛みを感じた後に分泌されるという性質があります。
たとえば...
お化け屋敷で恐怖に陥れられてから外に出たときや、足つぼマッサージで激痛を味わった後、ちょっとした安心感があると思います。
あれが、脳内にセロトニンが分泌されたときの状態です。
スリル満載のお仕事や筋肉を思うぞんぶん使うお仕事はセロトニンによる幸福感を味わうことができますが、幸せな気持ちは長続きしないのでおすすめしません。
種類②:ドーパミンの性質
これは、「達成感」や「快感」、「喜び」をもたらしてくれる物質です。ドーパミンには、好きなこと・熱中できることをやっているときや、人から褒められたとき、自分で設定した目標を達成したときに分泌されるという性質があります。
たとえば...
大好きなワンピースを読んでいるときや、厳しい上司に認められたとき、賞与をもらったとき、昇給したときに味わう幸福感があります。
あれが、脳内にドーパミンが分泌されたときの状態です。
だけど、
ドーパミンは欲しい物を手に入れたり達成してしまったりすると、もう分泌されることはありません。
だから、やりたい仕事や好きな仕事、給料が高い仕事、かっこいい仕事という基準で選んだとしても、幸せな気持ちは長続きしないのでおすすめしません。
種類③:オキシトシンの性質
これは、「満たされた気持ち」にさせてくれる物質です。オキシトシンは、人に親切にしたときや他人の幸せを願ったとき、自分が誰かの役に立っていると感じたときに分泌される性質があります。
たとえば...
電車のなかでお年寄りに席を譲ったときや、自分が携わった製品を誰かが使っているのを見たときに味わう幸福感があると思います。
あれが、脳内にオキシトシンが分泌されたときの状態です。
そして、実はオキシトシンによる幸福感が一番長続きします。
誰かの役に立っているというのは思い出したり、想像したりするだけでオキシトシンが分泌されて幸せを感じる効果があるから、想像力が衰えるまで幸福感を味わうことができます。
だから、幸福感を長続きさせるためには、オキシトシンを重視して「人の役に立っていると明確にイメージできる仕事」を選ぶことをおすすめします。
好きなことや高い給料を基準に仕事を選んだときの末路
幸せホルモンの性質を知ったあなたはもう大丈夫だと思いますが、念のため、好きなことや高い給料を基準に仕事をえらんだらどうなってしまうのかをお伝えしておきましょう。
一般的に、人々は仕事をえらぶとき、次のような基準で仕事を選びます。
一般的な基準
・やりたい仕事
・好きな仕事
・給料が高い仕事
・かっこいい仕事
・安定した仕事
主にドーパミンによる幸せを求めた基準のようです。
ここで、この基準で転職していった友人たちの末路をご紹介します。
友人A
「給料が高い会社がいいに決まってるだろ!」と言って転職した友人A
確かに前の職場よりも給料は上がりました。しかし、今は、「自分のほうが仕事できるのに同僚と同じ給料なのはおかしい」「冬のボーナスが夏のボーナスより低かった」と不満をもらしています。
→理論上、給料を基準として幸福を得るためには、給料が上がり続けないと幸せは感じられません。前の月と同じ給料だと不幸さえ感じてしまいます。
友人B
「有名企業や安定した組織がいいに決まってる!」と言って就職した友人B
その友人は親戚や知り合いからは羨ましがられているようですが、本人は「ずっと同じ作業でつまらない」「もっと最先端の仕事がしたい」と不満を漏らしています。
→有名企業や安定した組織というのは、実は入社するまでが幸福感のピークなんです。一度入社してしまうと、有名企業や安定した組織というだけでは、もう幸福感は味わうことはできません。
先輩C
「好きなことをやったほうがいいに決まってる!」と言って転職した先輩C
なんと!...飽きたそうです。
→結局、好きなことを仕事にすることによる幸せは、ドーパミンによる幸せだから長続きしないことは明白です。
ここで一つ質問させてください。
各地でポケモンジムのジムリーダーと戦い、旅の途中で居合わせたポケモントレーナーと戦い、悪の組織「ロケット団」を倒し、ポケモンリーグに挑戦して四天王とワタルを倒す。クリアするまでは、寝る時間がもったいないくらい楽しかった記憶があります。
ポケモン図鑑をコンプリートさせたり、手持ちのポケモンのレベルを100まで上げたりしますが、何だかつまらなくなってきます。
ドーパミンによる幸せは手に入れたら最後、ものすごくつまらなくなってしまうものなんです。
最適な仕事とは人の役に立っていると明確にイメージできる仕事
ここまで、さんざん幸せホルモンのお話をしてきたから、オキシトシンによる幸せを重視した仕事が、最も長く幸福感を味わえるということはご理解いただけているはずです。
そこで、私が推奨する「幸福感が長続きする仕事」、いわゆる最適な仕事をお教えしましょう。
それは...
「人の役に立っているとあなたが明確にイメージできる仕事」
なぜなら、幸せを他人に左右されないから。
誰かの役に立っていると感じたとき、あなたの脳内にはオキシトシンが分泌されるのはもちろんのことで、更に、その仕事を通して人の役に立っていると想像するだけでもオキシトシンが分泌されます。
想像するだけでも良いわけですから、誰にも左右されようがありません。極端な話をすると、別に本当に誰かの役に立っていようといなかろうと、関係ないわけです。
たとえば、「コンピュータシステムやソフトウェアを開発することが人手不足の会社の役に立つ」とイメージできてその仕事に就いたとしましょう。
Step1:想像
開発しているシステムが完成したあと、喜んで使っている人たちを勝手に想像
→オキシトシン分泌
Step2 実感
開発したシステムを納入してお客様が使っている様子を見て、役に立ったことを勝手に実感
→オキシトシン分泌
Step3 回想
自分が開発したシステムでお客様の仕事が楽になっている姿を思い出す
→オキシトシン分泌
どの段階でも、あなたの脳内に自由にオキシトシンを分泌することができます。
そして、このサイクルに入ればあなたの天職となること間違いありません。
最適な仕事の見つけ方(5つのチェックポイント)
ここまでで、最適な仕事とは「最も長く幸福感を味わえる仕事」のことで、それは、「人の役に立っているとあなたが明確にイメージできる仕事」とお伝えしてきました。
一つだけ言えるのは、どんな仕事でも会社・組織として成り立っている以上、誰かの役に立っているのは間違いありません。
だけど、興味のない業種だったり、複雑な仕組みの会社はどうやって人や社会の役に立っているのかイメージできなかったりします。
そういう仕事は選ぶべきではありません。
そこで、「人の役に立っているとあなたが明確にイメージできる仕事」を見つける5つのチェックポイントをご紹介します。
5つのチェックポイント
☑ビジネスモデルを理解している
☑商品・サービスの価値を理解している
☑お客様の笑顔が想像できる
☑誇りを持っている自分を想像できる
☑直感がその仕事を選んでいる
✓ビジネスモデルを理解している
その会社の商品またはサービスが、どんなお客様にどうやって提供されているか流れを理解している。
✓商品・サービスの価値を理解している
その会社の商品またはサービスが、お客様の抱えているどんな問題を解決するものなのか理解している。
✓お客様の笑顔が想像できる
その会社の商品またはサービスを受け取ったお客様の笑顔を想像できる。
✓誇りを持っている自分を想像できる
その会社で、誇りをもって働いている自分の姿が想像できる。
✓直感がその仕事を選んでいる
テルアビブ大学(イスラエル)の研究結果によると、直感によって下された判断の90%は的中する。
この5つのチェックポイントに照らし合わせて、「人の役に立っているとあなたが明確にイメージできる仕事」を見つけて、ぜひ幸せな人生へ歩みだしてください。