職場の後輩があまりにも仕事ができなさ過ぎて、はらわたが煮えくり返りそう...
ただでさえ忙しいのに、後輩の尻ぬぐいで更に忙しい日々をお過ごしのことでしょう。
やる気はあるけど仕事ができない場合は、まだ救いようがあると思いますから、今回は、仕事ができない上にやる気がない後輩についてお話していきます。
この記事の内容
- 仕事ができない職場の後輩にイライラする原因
- 仕事ができない職場の後輩にイライラしたときにやってはいけないこと
- 仕事ができない職場の後輩にイライラしたときの対処法
仕事ができない職場の後輩にイライラしてしまう原因
仕事ができない職場の後輩にイライラしてしまうのは、後輩の言動があなたの信念に反してしまったことが原因です。
人の脳内には正しいと信じて疑わない信念があります。
信念の例
- 指示されたことは忘れないようにメモするなり努力しなければならない。
- 自分の仕事が片付いたら終わりではなくて、手が空いたら他の仕事を探すべきだ。
- メールはすぐに返さなければならない。
- 分からないことがあっても、できるだけ自分調べるべきだ。
そして、後輩があなたの信念に反する行動をとってしまうと、ムカついたりイライラしてしまったりすることになってしまいます。
信念に正解はありませんから。
仕事ができない職場の後輩にイライラしてしまうときのNG行動
あなたは、仕事ができない後輩にイライラしたとき、どうしているでしょうか?
仕事ができない職場の後輩の言動にイライラしてしまったときに、ついついやってしまいがちなNG行動が2つあります。
NG行動
・怒りをぶつけてしまう
・相手の意識を変えようとする
NG行動①:怒りをぶつけてしまう
怒りをぶつけてしまうことがよくないのは既に分かっていると思います。
「このミスは何回目だよ!いい加減にしてくれ。」
「そんな仕事に何時間かけているんだ!」
「何度も同じことを言わせるな!」
怒りをぶつけた後というものはスッキリした気持ちになります。
なぜなら、そのとき脳内にはセロトニンという神経伝達物質が分泌されているから。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれていて、その名の通り幸福感が味わえてしまいます。
パワーハラスメントで訴えられて職を追われ、多額の慰謝料を請求をされ、場合によっては刑事訴訟をされてしまうことにもなりかねません。
仕事ができない後輩のために、あなたが不幸な道を辿る必要はありませんから、怒りをぶつけることだけはやめてください。
NG行動②:相手の意識を変えようとする
- 後輩の良いところを見つけて褒めてみる
- 話し合う機会をもうける
- 今の仕事の素晴らしさを伝える
「十人十色」
こんな言葉があるように、褒められて喜ばれる人もいれば、褒められてバカにされたと思う人もいるし、話し合いで本音を話してくれる人もいれば、話し合い自体が苦痛な人もいます。
だから、本気で後輩の考え方や意識を変えたいのであれば、後輩の人間性を徹底的に分析して、それから後輩の今の心境を考慮しながら、あなたの言葉や施策が後輩に届くように並々ならぬ試行錯誤をする必要があります。
それでも、後輩の考え方や意識が変わる保証はありません。
その結果、
更に怒りや悩みが増してしまうことになりかねません。
人のことを思いやれる心優しいあなたが、逆に人のことを思いやったがために悩みが増えてしまうことは心苦しいので、相手を変えようとすることはやめてください。
仕事ができない職場の後輩にイライラしてしまうときの対処法
ここまで、仕事ができない職場の後輩にイライラする原因とイライラしたときのNG行動をお伝えしてきました。
ここからは、仕事ができない職場の後輩の言動にイライラしてしまったとき、脳のメカニズムから導いた最適な対処法をお伝えしていきます。
2つの対処法
・自分の信念を疑ってみる
・抽象的、論理的に考える
対処法①:自分の信念を疑ってみる
最初に、人の脳内には正しいと信じて疑わない信念があるということをお伝えしました。
その信念を一度、疑ってみてください。
信念を疑う:例①
- 指示されたことは忘れないようにメモするなり努力しなければならない。
→指示されてメモする前に、もう忘れてしまう人もいるのかもしれない。こちらでメモしたものを渡したり、タスク表を作ってあげたりするのもいいかもしれない。
信念を疑う:例②
- 自分の仕事が片付いたら終わりではなくて、手が空いたら他の仕事を探すべきだ。
→他の人の仕事を手伝ってしまうと、この職場にはまだ人員に余裕があると判断されてしまって、人を減らされる可能性もある。
信念を疑う:例③
- メールはすぐに返さなければならない。
→メールをすぐ返すと、暇な人だと認識される可能性もあるし、メールを待たせたほうが印象には残るという考え方もある。
信念を疑う:例④
- 分からないことがあっても、できるだけ自分調べるべきだ。
→分からないことがあっても、その調べ方が分からなかったらどうすることもできないな。
信念を疑うことを意識して1週間も生活すれば、後輩に対するイライラは消えているはずです。
信念に正解はないので、思う存分疑ってみてください。
体験談
かつて、私が働いていた職場の同僚からこんな相談をされました。
「後輩からのチャットがカタカナばかりでイライラする」
そこで、チャットの内容を見せてもらうと、後輩とのトーク履歴にはこんな感じの内容が映し出されていました。
シリョウおくりましたのでカクニンしてクダサイ
リョウカイしました!
アシタのカイギはナンジからですか?
毎回カタカナだらけだと、さすがにウザいですね。
私が同僚に伝えたのは、「この後輩は、まだ漢字を教えてもらっていないのかもしれないよ!ついでに、漢字も教えてあげたら?」でした。
馬鹿みたいな助言ですが、それから同僚はカタカナばかりのチャットを楽しむようになっていました。
その後輩が、本当に漢字を知らなかったのか、ふざけてカタカナを使っていたのかは分かりません。
だけど、一つだけ言えるのは、その同僚がイライラしていた原因は「漢字を使うのは当たり前」という信念に後輩が反したからです。
ぜひ、徹底的に信念を疑ってみて下さい。
対処法②:抽象的・論理的に考える
●抽象的に考える
まず、抽象的に考えるというのは、高い視点で物事を捉えることを言います。
ですから、先輩という立場ではなく会社という視点に立って考えてみましょう。
- 後輩のミスを他の人が尻ぬぐいをする
- 失敗を活かさずに同じミスを何度もする
- ミスしたあとの反省が感じられない
まともに働いている人の手間を増やしたり、士気を下げたりするようなことが増えれば、会社に損失を被ってしまうことは明白です。
●論理的に考える
次に、論理的に考えて行動してみましょう。
後輩のミスの内容や頻度、そのあとの行動など事細かく記録して、上司に説明できるような証拠を集めて下さい。
そして、その後輩がその仕事に向いていないことを示して異動されるように力添えしてあげてもいいし、転職を勧めてあげてもいいでしょう。
向いてない仕事をするのはお互いにとって良くありませんから。
イチローだって、野球をして素晴らしい成績を残されていますが、音楽をやっていたら成功していたかどうかは分かりません。
後輩が花を咲かせられるように、今の仕事から合法的に手を引かせてあげてください。
~ちなみに~
脳にはこんな仕組みがあります。
「前頭連合野という領域が活性化すると、感情を発生させている大脳辺縁系という領域の働きが鈍くなる。」
簡潔に言うと、前頭連合野を活性化させれば感情は鎮まる。
そして、前頭連合野を活性化させるには次の方法が効果的です。
- 抽象的思考をする
- 論理的思考をする
先ほどの内容に当てはめると
- 抽象的思考:会社の視点に立って考える
- 論理的思考:証拠を集めて戦略を練る
だから、証拠を集めるだけ集めてあなたの机の中で眠らせておこうと、集めた証拠を上司に示して後輩を職場から退けようと、本当はどちらでもいいんです。
会社の視点に立ってその後輩を見て、会社に不利益であれば、その証拠を集めて戦略を練る。
これだけで、前頭連合野が活性化して感情を発生させている領域の働きが鈍くなりますから、あなたのマイナスな感情は消えていくことになります。
まとめ
後輩にイライラする原因
仕事ができない職場の後輩にイライラしてしまうのは、その後輩があなたの信念に反する言動をしてしまったことが原因です。
後輩にイライラしたときのNG行動
- 怒りをぶつけてしまう
- 相手の意識を変えようとする
後輩にイライラしたときの対処法
- 自分の信念を疑ってみる
- 抽象的・論理的に考える
この記事を最後まで読んでいただいたあなたが、一日でも早く穏やかに働けるようになることを願っています。