もうパワハラ上司には耐えられない...と決心して、どんな仕返しをしてやろうかと考えてらっしゃることでしょう。しかし、パワハラ上司への仕返しには思わぬ落とし穴が潜んでいることをご存じですか?
この記事で解決できるお悩み
- パワハラ上司に合法的な仕返しをしたい
- パワハラ上司に効果的な仕返しをしたい
- 上司からのパワハラにもう耐えられない
この記事では、パワハラ上司になんとかして仕返しをしてやりたいという人のために、「仕返しでやってはいけない3つのこと」→「SNS・Webを使った仕返しの落とし穴」→「上司に大ダメージを与える仕返し」の流れで解説していきます。
パワハラ上司に我慢の限界で会社を辞めようとされているなら、無職をしていても2年間くらいは給料の60~65%をもらえる制度があります。詳しくは▼こちらの記事をどうぞ。
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パワハラ上司への仕返しで絶対にやってはいけないこと
パワハラ上司への仕返しで、「こんなに辛い思いをさせられているんだから、当然の報いだ!」と自分を正当化して、つい感情的になってやってしまいそうなことを3つ紹介します。これは、あなた自身のためにも絶対にやってはいけないことですから、なんとか踏みとどまってください。
パワハラ上司への仕返しの禁止事項①:業務上必要なデータを損壊
パワハラ上司への仕返しとして、絶対にやってはいけないことは、業務に欠かせない会社の重要なデータやファイルを見れないようにしてしまうことです。
データを見れなくする例
- パソコンを初期化してしまう
- 共有ファイルにパスワードをかける
- サーバーのデータを削除する
憎いパワハラ上司への腹いせに、大切なデータを削除したり、パソコンを初期化したりして、パワハラ上司を困らせてやりたい気持ちはお察ししますが、ご自分のためにも絶対にやめてください。
なぜなら、故意にコンピューター内のデータを消したり、改ざんしたり、ロックをかけて見られないようにした場合、刑法243条の2「電子計算機損壊等業務妨害罪」に該当して、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられることになります。
加えて、業務に欠かせないデータを見られないようにしたことで不利益なことが発生すれば、損害賠償を請求される可能性だってあります。
パワハラ上司への仕返しは合法的に!
パワハラ上司への仕返しの禁止事項②:集団で一斉に退職する
パワハラ上司への仕返しで絶対にやってはいけないことの二つ目は、同僚たちと一斉に退職してやろうとすることです。パワハラ上司をどうにかして困らせたいという思いから、同僚たちと一斉に退職してやろうと考えていませんでしたか?
同僚たちとみんなで一斉に会社を辞めて、業務が滞るように企んだ場合、会社から業務妨害で訴えられる可能性があります。それに、退職金がもらえなくなってしまうことにもなりかねません。
判例
有線放送会社の社員が、会社の業務がマヒして、重大な損害を与えることを意図しながら共謀して一斉に退職した。退職金が支払われなかったことから、退職金の支給を求めて訴訟したところ「一斉退職は著しく信義に反する背信的行為」として、退職金の請求が棄却された。
だから、どうしても我慢できずに退職する場合は、心細いでしょうがお一人で辞めるようにしましょう。
たまたま、退職することを同僚に話して、たまたま、「俺も辞めよう!」「私も辞める。」「僕もやめよう。」とそれぞれが思い立って、たまたま、退職日が同じだったのであれば、それは何の問題もありません。
法律上、会社は退職したい社員を止めることはできませんから。
パワハラ上司への仕返しの禁止事項③:嫌がらせで仕返しをする
パワハラ上司への仕返しで絶対にやってはいけないことの三つ目は、上司へ嫌がらせで仕返しをすることです。「こんなに嫌な思いをさせられたんだから、当然の報いだ!」という思いから、パワハラ上司に嫌がらせで仕返しをしようとしていませんか?
嫌がらせの例
- 上司のイスに画びょうを仕掛ける
- 上司の車のタイヤをパンクさせる
- 上司の根も葉もない悪口を広める
理由を説明するまでもないと思いますが、人をケガさせれば「傷害罪」、人の物を壊せば「器物損壊罪」、他人の名誉を毀損すれば「名誉棄損罪」あるいは、慰謝料を請求されることになります。
被害者だったはずのあなたが、悪者になってしまうことだけはあってはなりません。
パワハラ上司への仕返しに潜む恐ろしい落とし穴
パワハラ上司への仕返しで最もやってしまいがちなのが、「SNS・Webサイトに晒す」ではないでしょうか。あなたが上司から受けているパワハラをインターネット上で晒してやれば、会社や上司の悪評を広めることができ、社会的にこらしめることができるでしょう。ですが、これには、とんでもなく恐ろしい落とし穴が潜んでいます。
パワハラ上司への仕返しに潜む落とし穴①:上司個人の悪口を投稿した場合
パワハラ上司への仕返しに潜む恐ろしい落とし穴として、上司個人の悪口を投稿してしまった場合、どういうリスクが潜んでいるのか考えてみましょう。
しょうゆ太郎 @shoyu_taro 1時間前
上司の大豆課長は本当にクソ。コーラと醤油を間違えて飲んでしまって、他界すればいいのに...
ふりん花子 @hurin_hanako 1時間前
パワハラ上司が実は社内不倫してました!マジでキモい。会社にばらして降格させてあげようかな♡
派和原太郎 @pawahara_taro 1時間前
ハゲ上司が行ってきた数々のパワハラを暴露します!二度と社会復帰できないようにしてやる。
※例として作成した架空の内容です。
残念ながら、上司個人の悪口を投稿した場合、投稿した内容が真実であろうと嘘であろうと関係なく、名誉毀損罪や侮辱罪が成立してしまう可能性が高いです。
加えて、民事訴訟で慰謝料を請求されることもありえます。
事例
関西地方在住のXさんは、働いていた会社の待遇があまりにも悪かったことから、経営者の悪口をSNSで投稿していたところ、経営者から代理人を通して1000万円の慰謝料請求をされ、数百万円で和解した。
はらわたが煮えくり返るくらいパワハラ上司にイラ立ったとしても、「SNS・Webサイトに晒す」という仕返しはやめておいたほうがよさそうですね。
パワハラ上司への仕返しに潜む落とし穴②:企業の悪口を投稿した場合
パワハラ上司への仕返しに潜む恐ろしい落とし穴として、企業の悪口を投稿してしまった場合、どういうリスクが潜んでいるのか考えてみましょう。
結論
公益な目的のための投稿で、真実が立証できる場合には違法性はないようです。
つまり、本当に悪いことをしている会社を、確固たる証拠があって、みんなのために悪口を投稿するのは問題ないということです。
たとえば、会社が「検査データを改ざんしている」「不正会計を行っている」「労働基準法を無視して従業員を働かせている」など悪い行いを証明できて、それを社会全体の利益のために投稿するのであれば問題ないでしょう。
だけど、
むのう次郎 @munou_jiro 1時間前
うちの会社の上司は無能なやつだらけ。だから客を騙すような稼ぎ方しかできないんだろうな...
ブラック陽子 @black_yoko 1時間前
サービス残業、パワハラの横行でほんとアリエッティ。株式会社○○はブラック企業です!
※例として作成した架空の内容です。
残念ながら、腹いせや嫌がらせのために、憶測でありもしない会社の悪口を投稿してしまった場合は、業務妨害罪や信用毀損罪で訴えられてしまう可能性があります。
加えて、損害賠償や慰謝料を請求されてしまうことも...
判例
「ラーメンチェーン店を全国展開している会社が、カルト教団と深い関わりを持っている」と個人サイト上に書き込みをした男性。刑事裁判では名誉棄損罪で有罪判決。民事裁判では77万円の損害賠償を支払うよう命じられた。
パワハラ上司を野放しにしている会社にイラ立ったとしても、「SNS・Webサイトに晒す」という仕返しはやめておいたほうがよさそうですね。
パワハラ上司への仕返しに潜む落とし穴③:ばれないだろうと高を括る
パワハラ上司への仕返しに潜んでいる一番恐ろしい落とし穴は、「SNS・Webサイトに晒す」ということをやったとしても、ばれないだろうと高を括ることです。
こう思っていませんか?
- 顔写真を出してないから大丈夫
- 匿名での書き込みだから大丈夫
- SNSは本名で登録してないから大丈夫
こう思って、安易に悪口を投稿してしまう人もいるようですが、「プロバイダー責任制限法」という法律の力で、インターネット上に悪口を投稿した人は簡単に特定されてしまいます。
ここまでの内容で、WebサイトやSNSに上司や会社の悪口を書き込むことはあまりにもリスクが大きいことを分かっていただけましたか?パワハラ上司を懲らしめようとして逆に、あなたが痛い目に合ってしまわないように、これから別の仕返しを考えていきましょう。
パワハラ上司に仕返しをした後、会社を辞めようとされているなら、無職をしていても2年間くらいは給料の60~65%をもらえる制度があります。詳しくは▼こちらの記事をどうぞ。
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法
パワハラ上司への仕返しに潜む落とし穴を知ったので、ようやく安心して仕返しをすることができますね。今まで耐えてきた恨みつらみを晴らすために、合法的にパワハラ上司へ大きなダメージを与える仕返しを一緒に考えていきましょう。
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法①:パワハラ現場を録音する
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法の一つ目は、パワハラの現場を録音することです。パワハラの証拠が残っていると上司は、「訴えられるかも...」「上層部にばれたらどうしよう...」「クビにされてしまうかも...」と、不安にさいなまれるでしょう。
そして、パワハラの現場を録音することができれば、あなたは「訴訟をおこして慰謝料を請求」「会社へ報告して上司を懲戒処分」「労働基準監督署に通報してみる」など、選択肢が広がって優位にたつことができるようになります。
こっそり録音したとしても、自分の身を守るための秘密録音は、違法ではありませんから安心して録音してみてください。
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法②:転職して幸せな姿を見せる
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法の二つ目は、転職して幸せな姿を見せることです。見下していた部下が「転職して幸せそうにしている」なんてことになれば、プライドが高い上司ならなおさら、冷静でいられるはずがありません。
見下していた部下が...
- 転職して自分の年収を簡単に超えた
- 誰もが羨む超有名企業に転職した
- 転職先で超美人・超イケメンと結婚した
転職して幸せな姿を見せるのは、パワハラ上司への仕返しできるのと同時に、あなた自身にとってもメリットがたくさんありますよね。このまま、あなたの大切な人生の時間をパワハラ上司から台無しにされてしまうのはもったいありませんよ!
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法③:仕事を極めて上司を超える
パワハラ上司への仕返しで大きなダメージを与える方法の三つ目は、仕事を極めて上司を超えることです。時間はかかってしまいますが、自分よりも下に見ていたあなたがパワハラ上司の上司になったとしましょう。そのときのパワハラ上司の顔を想像してみてください。
仕事を極めて上司を超えることで、プライドずたずたにすることができます。あなたも出世して幸せな将来をつかみ取ることができますし、それと同時にパワハラ上司に最大の仕返しができて一石二鳥なのではないでしょうか。
パワハラ上司に仕返しするときは逃げ道を作っておくこと!
パワハラ上司への仕返しで、特に「告発する」「訴える」「通報する」などの方法をやる場合は、逃げ道を作っておくようにしましょう。もしも、仕返しに失敗した場合、会社のなかでの立場が悪くなって会社に居づらくなってしまうことがありますから。
パワハラ上司に仕返しするときの逃げ道①:充電期間を過ごすためのお金を準備
パワハラ上司に仕返しするときの逃げ道として、充電期間を過ごすためのお金を準備しておきましょう。パワハラ上司への仕返しに失敗した場合、もう心がへとへとになって、やる気を失ってしまうことがあります。
そんなとき、会社を辞めてからしばらく人生の充電期間を過ごせるように、生活資金を確保しておきましょう。
「充電期間なんて過ごせるお金はない!」という人は、退職コンシェルジュに無料相談してみてください。会社を辞めても、お給料の60~65%を2年間くらいもらい続けられる制度を使えるようにサポートしてもらえますから。
人生の充電期間をお金の心配なく過ごすためには、▼こちらの記事をどうぞ。
パワハラ上司に仕返しするときの逃げ道②:すぐにでも転職できるようにしておく
「働くことは嫌いじゃない!」という人は、パワハラ上司に仕返しするときの逃げ道として、すぐにでも転職できるようにしておきましょう。パワハラ上司への仕返しに失敗した場合、上司からのあたりが更にきつくなったり、同僚たちの目が気になってしまったりして、今の会社では働きづらくなるでしょう。
前もって転職サイトに登録したり、履歴書や職務経歴書をつくっておいたり、転職先の候補をさがしておいたりすることで、パワハラ上司への仕返しに失敗してもスムーズに転職することができますよ!
まとめ:パワハラ上司への仕返しは合法的にやりましょう!
以上、「パワハラ上司への仕返し」をしようとするときの落とし穴と合法的に大ダメージを与える仕返しの方法についてお届けしてきました。
もう一度伝えておくと、パワハラ上司への仕返しで絶対にやってはいけないことは、「業務上必要なデータを損壊する」「集団で一斉に退職する」「嫌がらせで仕返しをする」、この3つはやってしまわないように気をつけましょう。
そして、パワハラ上司への仕返しに潜む恐ろしい落とし穴は、SNS・Webサイトに晒してしまうことです。WebサイトやSNSに上司個人の悪口を投稿した場合、投稿した内容が真実であろうと嘘であろうと関係なく、名誉毀損罪や侮辱罪が成立してしまう可能性が高いのでやめておきましょうね。
最後になりますが、あれこれ言っても一番大切なのはあなたがパワハラの苦悩から解放されることです。パワハラ上司に仕返しをして返り討ちにあうくらいなら、ひっそりと逃げることも一つの手ですよ!あなたにとって最適な選択ができることを願っています。
会社を辞めてしばらく休憩したい人は、給料の60~65%を2年くらいもらえる制度があるので、▼こちらの記事をどうぞ。
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