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職場の人間関係の悩み

【お悩み相談】職場で仲間外れにされていて辛いです。|職場の人間関係

2021年3月17日

泣く女性

職場の人間関係についてのお悩みを、マイナス感情を消す専門家が、脳のメカニズムと自身の経験をもとに、新しい視点でお悩み相談・アドバイス。今回のお悩み相談は、職場で仲間外れにされていてとても辛い思いをされている女性からのご相談です。

Q.職場で仲間外れにされていて、今、とても辛いです。

【20代前半/女性/サエ(仮名)】
職場で仲間外れにされていて、今、とても辛いです。どうしたらいいかアドバイスがあれば教えてください。

私が働いている部署は50人ほどいて、その中で7~8人ずつのグループに分かれて仕事をしています。1年くらい前から今のグループで仕事をするようになって、薄々、仲間外れにされていることには気づいていました。

同じグループの同僚が休憩室で喋っているところに混ざろうとすると、みんな事務所に戻ってしまったり、私の知らないところでグループの懇親会があったり...ここまでは別に気にしてなかったんですが、先日、トイレで同僚が私の悪口を言っているのを聞いてしまいました。これだけはどうしても耐えられなくて涙が溢れてしまい、それと同時に泣いてしまった自分の弱さが嫌で嫌でたまりません。

会社をやめればすむお話かもしれませんが、頑張って入った会社だから簡単に辞めれずにいます。わがままかもしれませんけど、会社は辞めない前提で辛さを取り除くためのアドバイスがあればお願いします。

※このお悩み相談の内容は、個人が特定されないようご本人の許可のもと、他の事例をもとに改変を加えた内容になっており、実際の相談内容とは異なります。(分類:職場の人間関係の悩み)

 

A.意識を同僚のことから遠ざけてみること。

回答者

サムライジマ

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samuraijima

1993年、福岡県生まれ。「職場のメンタルヘルスケア」を考える人。20歳から26歳まで会社員として働くなかで、社会が取り組む職場のメンタルヘルス対策に違和感を覚える。「この世は生きづらい」と感じている人に向けて、脳のメカニズムを中心とした悩みを紐解く糸口となる情報をお届けしています。

お辛いのはあなたが弱いからではありませんよ。

同僚から悪口を言われているところを聞いてしまうシチュエーションを想像するだけでも、計り知れないお辛い気持ちが伝わってきました。薄々、職場で仲間外れにされていることに気づかれていたとのことですが、これまでもお辛い日々を過ごされていたのではないでしょうか。

また、ご自分のことを弱いとお責めになられていますが、同僚から悪口を言われているのを聞いて涙をこぼしてしまうのは、あなたが弱いからではありませんよ。

仲間外れにされたとき人の脳内では、身体的な痛みを感じたときに活動する脳の領域と同じところが活動するという研究結果が報告されています。要するに、心が強い・弱いは関係なくて、仲間外れにされることは「痛み」を感じるようなものだということです。

誰だって殴られたら痛いのと同じように、数々の試練を乗り越えた人であっても、仲間外れにされるのは同じように辛く感じてしまいます。サエさんが弱いから涙がこぼれてしまったわけではありませんから、ご自分を責めないようにしてあげて下さい。

 

会社を辞めることが正解とは限らない

職場の人間関係でトラブルを抱えたとき、たしかに会社を辞めることで今のお悩みからは、たすかることはできます。もう、仲間外れにしてくる同僚と会うことがなくなりますから。

だけど、転職した先の会社が「サービス残業だらけのブラック企業だった」「配属された部署の上司がパワハラ野郎だった」という可能性も否定することはできません。だから、頑張って入った会社だから簡単に辞めれずにいらっしゃるとのことなら、無理に今の会社を辞める必要はないと思いますよ。

会社を辞めるのは最終手段にとっておきましょう。もうどうしようもなくなったときの切り札にとっておけば、心の支えになってくれますから。

 

意識の使い方と解釈の仕方にヒントがある

仲間外れする同僚に媚びを売らない姿勢が、サエさんからのメッセージの文面から読み取れました。その姿勢は「Good」です。大人になってまで仲間外れにするような人たちと深く関わる必要はありませんから。

 

さて、辛さを取り除くためにはどうしたらいいか、私から2つご提案があります。

一つ目は、心理的なマスキング現象を使うことです。どういうことかというと、たとえば、このメッセージを読むことに集中していらっしゃると、今、座っているお尻の感覚は感じていなかったのではないでしょうか。そして、お尻の感覚を意識させられたことで今まで気にしてなかったのに気になってしまうことになります。

このように、人の脳は意識的に考えることができる領域は微々たるもので、何かに意識を向けると、他のことはマスキング(覆い隠す)されて気にならなくなってしまう現象です。

ですから、ご自宅で過ごすときなんかは、スキルアップのための勉強だったり、語学学習だったり、映画を見たり、何でもかまいませんから意識をそちらに向けておけば、仲間外れにする同僚のことをマスキングすることができるのではないでしょうか。

 

二つ目は、自由な解釈をすることです。たとえば、「早く帰れそう?」という質問を、上司からされたときと、意中の男性からされたときでは、全く同じ言葉なのに生まれる感情が違うはずです。また、飲み会に、上司から誘われたときと、意中の男性から誘われたときでは、同じ「飲み会に誘われた」なのに生まれる感情が違うはずです。ということは、言動自体に意味があるというよりも受け取る側が意味を付けているといっても過言ではありません。

ですから、「悪口を言われるのは、私が可愛いから妬まれてる」「懇親会に誘われないのは、私の時間を奪わないように気を使ってくれている」「おしゃべりしてくれないのは、私と話すと緊張しちゃうから」みたいに勝手に解釈してもいいんです。解釈にルールなんてなくて自由ですから。素敵な解釈をとことんやってみると、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

仲間外れにされていることに気づきながらも、淡々と仕事をこなされていたサエさんは、本当は、とてもたくましい人なんだと思います。それに、会社を辞めたくないというのは今のお仕事に誇りを持たれているからなのではないでしょうか。そんなしっかりとした芯があるサエさんが、今の辛さを乗り越える日はそう遠くはないでしょう。

そして、この辛さを知っているあなただからこそ、周りで仲間外れにされている人がいたら、温かい救いの手を差し伸べられる素敵な人になられるんだろうなと、そういう姿を想像しています。

  • この記事を書いた人

samuraijima

1993年、福岡県生まれ。「職場のメンタルヘルスケア」を考える人。20歳から26歳まで会社員として働くなかで、社会が取り組む職場のメンタルヘルス対策に違和感を覚える。「この世は生きづらい」と感じている人に向けて、脳のメカニズムを中心とした悩みを紐解く糸口となる情報をお届けしています。

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